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三木成夫形態学の学術展開と「顔と口腔の医学」研究所の西原医学の樹立Part.15

三木成夫形態学の学術展開と「顔と口腔の医学」研究所の西原医学の樹立Part.15

四、大進化-脊椎動物の第二革命について
脊椎動物の進化の第二革命の上陸劇に際しては、外呼吸器と造血器官と血液細胞の進化による変容は誠に劇的である。原始脊椎動物の生きた化石と言われるサメの上陸劇を考えて見よう。水中では、浮力に相殺されるため重力作用は、見かけ上1/6gとなる。上陸に際しては、水中の6倍の重力作用として1gが働くと同時に、生活環境は水から重量にして1/800の重さの空気に変わる。空気と水を比較すると、空気の粘性率は水の1/60、熱容量は1/3400、酸素容量は30倍、酸素拡散係数は8000倍と著しく物性が異なる。サメの水中の血圧は15mmHg(水銀柱)であるが、陸に上がって水を求めてのたうち廻って30mmHgに上昇すれば、全身をめぐる血流が確保されて生きのびる事が出来る。皮膚が乾燥すれば、上皮細胞が化生して皮殻に変化する。水中の酸素を捕えていた鰓上皮粘膜は、鰓孔が閉鎖して袋状となり、化生して肺胞を形成する。こうしてできた肺臓は水から空気への変化で30倍に増加した酸素を鰓よりも効率よく捕捉すべく肺胞をつくり、酸素の拡散係数の8000倍化によりこの肺胞を介して血液と酸素交換を容易に行うのである。肺は心臓の背側から胸郭を占め、その尾側底は横隔膜に境される。通常の化生は、質量のある物質すなわち酸素や水、空気が引き金となって遺伝子発現が起こり、細胞の形が変わり、結果として組織や器官の構造や形や機能が変わる事であるが、水から陸への変化が起るとともに重力作用の6倍化による動物個体体制の変化は、単純な化生というには余りにも目覚しいものがある。従来この変化については、誰一人として深く研究した者がない。重力作用が、動物にどのように作用するかについては、全く考えられなかったのである。重力は固体にも作用するが、殆どその作用は感知されない。月の引力による潮の満ち引きで判るように液体に働けば、液体は引力作用に従って動くのでその働きが判るのである。動物では血液に作用して脳に虚血が起こるため、重力作用の過重で容易に動物は死に到る。サメの上陸劇では血圧を6倍化したものだけが生きのびることが出来る。ヒトの胎児も血圧は15mmHgである。出生後30mmHgとなり、ハイハイで頚洞が刺激されて60mmHgとなると立ち上がることが出来る。ヒトの胎児の臓器はすべてヒトの成体に移植が可能である。これを胎児の免疫寛容という。胎児の細胞には、当然MHCの遺伝子があるが、生体に移植が可能なのは、MHCの遺伝子が存在していても眠っている(dormant)ためである。著者はネコザメの成体の外鼻形と口腔の外形とヒト胎児35日目のそれらが、パーツごとに対応することを発見したが、形のみならず血液細胞の機能もヘッケルの生命発生原則に従うとすれば、ヒトの胎児と同様に成体であってもサメは免疫寛容のはずである。サメにはすでにMHCの遺伝子は検証されているから、仮にサメの皮膚移植が出来ればサメのMHCは、哺乳動物の胎児と同様に遺伝子が眠っているということになるのでる。

2015-07-23 10:44:53

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