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三木成夫形態学の学術展開と「顔と口腔の医学」研究所の西原医学の樹立Part.16

三木成夫形態学の学術展開と「顔と口腔の医学」研究所の西原医学の樹立Part.16

五、移植の拒絶反応の本態と組織免疫系の進化
著者は、サメとサメ(異種・同種)、サメとゼノプス(アフリカツメガエル)、サメとラットの変換皮膚移植を行って成功し、次いでサメの脳・角膜・筋肉・神経・腸管(一部)を成犬やラットに移植してことごとく成功した。哺乳動物の胎児がサメと同様の顔面外鼻形態で発生するとともに、形のみならずMHCという白血球の機能に至るまで胎児もサメもともに遺伝子が眠っている(dormant)ことを世界にさきがけて検証した。これは自己非自己の免疫学理論の最も重要な拠り処、すなわち鰓腺(胸腺)を有する脊椎動物は、すべて自己非自己をきめるMHCの働きを持つとする根拠を完全に否定するものである。同時に哺乳動物の胎児の免疫寛容の謎も遺伝子がドーマントつまり休眠しているという考えにより解決したのである。系統発生と個体発生はすべての重要エポックに於いて形のみならず機能も再現されるのであるが、これはとりもなおさず、発生の早い段階から遺伝子は存在していても、進化とともに変化する血圧の上昇等に対応して遺伝子発現が変わるということに他ならない。個体発生のはじまりは一個の受精卵であるから、原生動物タイプの細胞遺伝子を持つが、これは分裂が進み卵割から桑実胚を経て原腸胚後期までつづく。原腸胚は、系統発生の被嚢類(Tunicata)Ascidiaホヤに代表されるステージで、遺伝子の構成は単体節型である。これは原生動物が多細胞化に進化した究極の変容形態である。原腸胚後期は、系統発生における脊椎動物進化の原初の革命に相当する。この段階で神経胚のステージに移行すると、遺伝子の構成に革命的変革として遺伝子重複が起こり、単体節のホヤ型から多体節動物の脊椎動物型に変容する。個体発生においても系統発生と同様に遺伝子の重複が象徴的に再現され、その結果形態がTunicata(被嚢)形からChordata(背索動物)の脊椎動物門(Vertebrata)形に変容する。これがAlberch(スペイン)の言う個体発生における遺伝子のヘテロクロニーである。もとより個体発生は系統発生の象徴的再現であるから、神経胚のはじめには二つの体節からはじまり時間とともに増える。この変容は当然遺伝子重複現象の進行をなぞっているヘテロクロニーの表れである。異種動物間の移植の成否を決めるMHCの働きとは何かと言えば、血液細胞のうち白血球の細胞・組織に対する消化(破壊)反応システムのことであるから、組織免疫系ないし先天免疫系ということである。これは、真核生物の細胞に対する細胞膜破壊による移植免疫系のことで、病気の対象となる原核生物の細菌の貪食・消化とは全く異質のものである。真核の哺乳動物細胞は大きさが細菌の1万倍から10万倍と異なる。細菌と比べて比較にならないくらい巨大な真核細胞 の膜に破壊的に働くのがMHCである。MHCの働きを主とする組織免疫系と、細菌やウイルスによる疫病に対する免疫現象を完璧に混同したのが、自己・非自己の免疫学である。それで、この免疫学で「わけの解らない免疫病」を全く治すことが出来ないで大混乱しているのが現状である。エンブリオやフィータス(胎児)はMHCでは原始脊椎動物と同等に遺伝子がドーマント(休眠)であり、ともに上陸の重力作用の6倍化で遺伝子発現が起こるのであるが、これはとりもなおさず造血細胞の重力エネルギーへの対応による進化の推進現象である。ここで胎児の体の仕組みと成体の哺乳動物のそれは、どう異なるかを考えてみよう。これは系統発生のはじめと哺乳動物の進化の過程で体の仕組みがどう変化するかということである。脊椎動物は、定義にあるように、骨性の楯鱗・脊柱と腸管呼吸器が基本である。進化で鰓呼吸器や楯鱗や皮膚の劇的な変容のほかに全身性にくまなく変化するのは、骨化の程度にともなって造血の場が一環して変化するほかは、第二革命の上陸劇を境として胎児蛋白質から成体蛋白質へ変化するだけである。個体発生は系統発生を繰り返す故に、当然サメは筋肉も軟骨もすべての臓器・器官は胎児蛋白質で出来ているから、すべての臓器を哺乳動物に移植することが出来るのである。ただし、哺乳動物一個体に対して、サメは一回限り移植可能である。著者は世界で初めてこれらの移植実験に成功した。
 
六、造血細胞への化生
 ここで骨化の程度に従って造血の場が変化する造血器官の進化について、先に述べた事に補足する。最初に発生する赤血球造血は、腸管原器周辺の血島に始まり、やがて甲皮・楯鱗と鰓と腸の完成に伴って外骨格の甲皮、楯鱗・鰓・肝・心・腎・腸管内扁桃(腸扁桃)・筋肉等にうつり、血圧の上昇とともに内骨格の軟骨が硬骨化する段階で鰓腺と腸扁桃と類洞脾と硬骨の骨髄腔に収斂する。両棲類では、肺はあるが外鰓が縮小する頃には、一時的に皮膚呼吸を行う。これは皮下組織内でいきなり赤血球造血を行うということである。これも皮下組織の細胞が酸素に誘発された結果はじめた赤血球造血で、皮下組織の間葉系細胞の造血細胞への化生現象による。また冬眠するわが国内のすっぽんは、3ヶ月間肺呼吸を休んで水底で眠るが、この時舌筋の表面の上皮が繊毛化して、これが鰓線状の繊毛に化生して鰓の働きをして、ここで造血を行っているのである。このように、重力・気温・気圧などの環境エネルギーの作用と酸素濃度や食物内栄養の化学的物性、生活媒体の粘稠係数等の物性への対応によって自動的に起こる遺伝子発現によって脊椎動物の進化の推進が起こっていることが明らかとなったのである。身体の進化のなかで血液細胞の進化はとりもなおさず造血器官の進化の事である。これこそが生命体内に常時入ってくる栄養・酸素・微生物・全ての環境エネルギーを受けながら全身をめぐり60兆個の細胞内のミトコンドリアにこれらの全てを配達して細胞を活性化し、時に身体に侵入してくる寄生虫や移植手術による異種動物細胞に対しても、細胞レベルで対応してこれらを破壊し消化するシステムである。血液脈管循環系造血器官と血液細胞が60兆個の細胞から成る身体の全細胞の「細胞レベルの消化」を担いつつ全細胞内の数千個のミトコンドリアを活性化する本体である。この進化がこのように究明されたので、わけのわからない免疫系の病気を治すために真正臨床免疫学 Genuine Clinical Immunologyが誕生した。これを機として日本免疫病治療研究会の英文表記がJapanese Association for Genuine Clinical Immunologyと改ためられた。
 

2015-08-18 16:06:25

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