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「顔と口腔の医学」西原研究所と油壺セミナーについてPart.3 -油壺セミナー おもしろ話 脊椎動物の体のしくみの研究-

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 20世紀から今日隆盛を極めた分子生物学にも意外なことにエネルギーが完璧に欠落している。これを創始すべく「生命とは何か?」を著わした理論物理学者のシュレーディンガーは、生命とは何かを一切定義もせずに、細菌からウイルス、原生動物から多細胞の植物や動物を一切合切ごちゃ混ぜにして論じ、生命現象の本質を一切考えもせずに、ただやみくもに生命体の本質は遺伝現象だとして、最も小さくて寿命の短い(ターンオーバーが早い)細菌に寄生するファージ(ウイルス)を使って当時の量子物理学の手法をまねて微小の生命現象の研究をすすめた。当時物理学に行き詰ったデルブリュック等が生物学に統計物理学を導入し、それと同様に完璧な自然物理現象として生物学の研究をはじめたのである。つまり生物の細胞内に物質が集積すると統計熱力学が自然に作動して生物が動き出すと考えたのであった。ファージ(ウイルス)が独自で分裂することも出来ないで、細菌に寄生してその細胞内でのみ細菌のエネルギー源のすべてを使って増殖することすら考慮しなかったのである。生命は、外界からエネルギー(温度、湿度、重力等)と生命エネルギーの源となる酸素や栄養を取り込み、その力でエネルギーの渦をめぐらす事すら知らなかったのであった。シュレーディンガーは、おくめんもなく進化や精神も論じている。進化論では、ダーウィンのおとぎの有利不利仮説を信じてラマルクを否定しており、「精神と物質」では脳と精神や魂を対比させて、質量のある物質脳(仏教用語で「色」という)と精神(エネルギーで質量のないもの―仏教用語で「空」という)を統計物理学で説明せんとして失敗している。精神も魂も思想も生命に由来する体温と同じエネルギーであり、すべてはミトコンドリアが産生することすら知らなかったのである。ともかくデルブリュックらにより分子生物学なるものが誕生した( Physicist look at biology: Delbruck )。ちょうどその時にミトコンドリアのエネルギー代謝の謎が究明されはじめた。今から60~70年前のことである。はじめの分子生物学の殆どはミトコンドリアに関する研究であった。(1960年頃)。1965年(昭和40年)頃には、東大医学部生化学教室には、ニューヨークでミトコンドリアの分子生物学を学んで来た助手が5人ほどいた。昭和42、3年頃東大医学部から勃発した大学紛争の収束時に私はそのうちの一人若林一彦助手からミトコンドリアの分子生物学による研究方法の手ほどきを受けた。こうして生命におけるエネルギー代謝の本質的な重要性に醒めたのである。エネルギーがなければ「生命の渦」は巡らない。このことをシュレーディンガーが気付かなかったのだから、彼がエネルギーの電磁波動力学の体系を立てたと言うのが今もって信じられない。彼はもしかしたら統計的に数学を操っただけで質量のないエネルギーについては殆ど何も知らなかったのかも知れない。しかしとにもかくにも彼は量子のからみ合い(エンタングルメント)現象を発見した。これは、アインシュタインが否定し続けていたものであったが、30年後にその事実が検証されたのである。
「学問」とは何かを定義し、「脊椎動物」を定義し、「進化」を定義すれば、自ずから研究のてだてが解るのである。こうしたうえでエネルギーを導入し、ヘッケルの生命発生原則と重力にもとづくルーのバイオメカニクスで進化の謎解きをしたのがわが「重力進化学」である。
 

2016-03-07 14:16:41

油壺セミナー おもしろ話 脊椎動物の体のしくみの研究