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正統免疫学への復帰 Part.10

正統免疫学への復帰 Part.10

正統免疫学への復帰 Part.10
破綻した「自己・非自己の免疫学(Pseudoscience)」を正す
 
(3)再び臨床医学のこと その2
20世紀の初頭にメチニコフが免疫の現象の本態が白血球の持つ細胞の貪食による消化力であるとしたのに対し、エールリッヒは白血球の作る液状の蛋白質による鍵と鍵穴の関係による抗原抗体反応であるとして論争したが、結局は両者が同じ現象の異なる側面であるとして共にノーベル医学生理学賞を受けたのが1912年でした。これが寄生微生物に対する免疫学の始まりである。伝染病や感染症に対する免疫学は、抗生物質が発見されるまでは、もっぱら抗血清療法とワクチンによって治療されたため、血清学と呼ばれていた。これが免疫学と改められたのは、約30年前にル・ドワランがウズラとヒヨコ(ニワトリ)の胎生期の神経堤を移植することに成功し、キメラを孵化させて、白血球の持つ組織免疫の働きを発見した時に始まる。これが自己・非自己の免疫学の端緒となったのである。ウズラの脳と神経堤をヒヨコのその部分に交換移植するとウズラの脳と羽を持つヒヨコが孵化誕生した。
胎生期には組織免疫系は遺伝子(MHC主要組織適合抗原)が眠っているので当然生着するのであるが、生着したウズラの脳と羽は、この雛が育つとヒヨコ固有の白血球によって貪食されて死んでしまったのである。それ迄の人類の共通の認識として脳に自己を決める固有の性質すなわち個性があると思っていたのであるが、その脳細胞が白血球に食われたので白血球が個性としての自己・非自己を決めているのだとしたのである。そしてこの白血球の持つ自己・非自己の認識システムこそが免疫システムの本態と思ってしまったのである。そしてこの移植手術時に胸腺を同時に移植すると排除されないことから、胸腺を持つ動物にはすべて自己・非自己を決める白血球育成システムを持つとしたのである。1985年頃には、世界的にエイズ・エボラ・インフルエンザ等ウイルス性の疾患が、文明生活の乱れとともに蔓延し、医学と生命科学の世界は混乱に次ぐ混乱の時代に入りました。ヒトゲノム解読計画がスタートしたのもちょうどこの混乱期の頃です。ゲノムが最も多い動物はヒトではなくて肺魚です。次に両生類で、これらは哺乳動物の数十倍のゲノムを持っています。土の中で生活するこれらの動物は、土中の細菌やウイルスを体細胞内に共生させているので、そのゲノムが遺伝子の中に組み込まれてしまうのです。つまりジャンクゲノムが数え切れないほどに存在しているのです。従ってこのヒトゲノム解読計画も、最初から大した意味は無かったのです。解からないよりは解読した方が良いといった程度です。遺伝子の解読よりは遺伝子がいかに発現されるかが重要なのです。
 

2017-05-22 10:24:12

正統免疫学への復帰