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正統免疫学への復帰 Part.16

正統免疫学への復帰 Part.16

正統免疫学への復帰 Part.16
破綻した「自己・非自己の免疫学(Pseudoscience)」を正す
 
(3)ミトコンドリアと免疫病 その2
④ 細胞内感染症
 細胞膜の中にウイルスや黴菌が入り込む細胞内感染症では、当然ミトコンドリアは極めて大きな打撃を受けます。細胞内の酸素や栄養がウイルスや黴菌に横取りされるので当然のことです。従来細胞に微生物が入り込んで増殖する事はウイルスが一般的に知られていましたが、最近の感染症研究では黴菌でもマラリア原虫でも知られていましたが、考えて見れば極めて当然のことです。なんとなればミトコンドリアが18億年前に真核生物に寄生した細菌の一種なのです。細菌やウイルスは当然のこととしてある条件下で容易に真核生物の細胞内に寄生するのです。筆者がわけの解からない免疫病の原因は、喉や口や腸内の無害のおびただしい数の常在性の細菌かウイルスが、体の使い方の誤りで体のいたる所の器官や組織や臓器の細胞群の細胞内に巣食って、その結果ミトコンドリアが障害したものであることを最近漸に究明しました。細胞内感染症の原因となる事項を除去し、ミトコンドリアを活性化すると、わけの解からなかった難病が法則性をもって治ることからこの考えが正しいことが窺われます。

⑤ 白血球が運び屋となって黴菌をばらまく
腸扁桃のパイエル板のM細胞という袋状の細胞には黴菌やウイルスの取り込み口があり袋の中には未分化間葉細胞(ステムセル)がぎっちりつまっています。この取り込み口から黴菌がM細胞に入るとそのままステムセルに取り込まれます。するとこれが白血球の顆粒球に変化して血中を流れます。体温が低いと顆粒球は一切黴菌を貧食して消化することが出来ず、逆にそのまま黴菌を培養して運び屋となってあちこちに黴菌をばらまいて細胞内感染症を引き起こすのです。顆粒球は、原生動物と同じで最も原始的な遊走細胞ですから、脳脊髄液内はもとより胎盤も通過して胎児や羊水を抱えている黴菌で汚染します。従来は、この顆粒球が血中に入った黴菌をすべて貧食して退治すると考えられていたのですが、低体温になると運び屋となることが明らかとなりました。冷中毒で腸を冷やすと、自分の腸内のくさった黴菌を白血球が抱えて大腸にアトビーをおこしたのが潰瘍性大腸炎で、脳脊髄神経・筋肉全般を汚染したのが進行性筋萎縮性側索硬化症です。皮下組織の細胞内感染症がアトピー性皮膚炎で、大脳ニューロンにアトピーが起きたのが脳症、心筋にアトビーが起きたのが心筋症です。白血球が運び屋となるのですから、慢性の重症のこれらの免疫病患者の血液を採取して白血球を分離し、電子顕微鏡のTEMを撮影すれば、いとも簡単に白血球(顆粒球)の細胞内感染状況が一目瞭然です。実際見事なまで全例とも顆粒球が細胞内小器官の糸粒体の変形が観察されました。C型肝炎の一例では、有効であったビヒズス因子の数ヶ月間の投与で空胞化していた糸粒体がすべて健状に戻り、臨床所見も消失しました。
⑥ ミトコンドリア機能の循環器系・ホルモン系への依存性
60兆箇の細胞の活性状態は、それぞれの細胞内で活躍している数千粒のミトコンドリアの活性に依存することは論ずるまでもありません。細胞内のミトコンドリアが常に健康であるためには、先に示した四条件がうまく行ったとしても、心臓血管系・リンパ管系・循環系とともにすべてのホルモン系が円滑に機能していなければならない。60兆箇の全身すべての細胞内のミトコンドリアを血液の流れによって直接制御しているのが脳下垂体-副腎系を中心としたホルモン系です。従来は循環系とホルモン系を分けて考えていたが、この二系統は一体として考えなければならない。血中のすべてのホルモン系とブドウ糖・乳酸・クエン酸・補酵素・ビタミン類・ミネラル類と酸素の標的器官がミトコンドリアです。すべてのホルモンがミトコンドリアと核の遺伝子の引き金を引くのです。当然ストロイドホルモンも副腎皮質細胞のミトコンドリアで合成され、標的器官は成熟した赤血球以外の60兆箇の全細胞内にある数百数千のミトコンドリアです。100年前に次々とホルモンが発見されてホルモンブームが起こりました。ミトコンドリアの視点から再びホルモンが注目される時代がやってきました。栄養も酸素も体温もすべてはミトコンドリアの働きとともにあるのです。
すべての病気には原因があります。原因が無くては病気は起こりません。哺乳動物のヒトの60兆箇から成る生命のしくみを考える時に、まず生命とは何かを「リモデリングするシステム」として定義し、その定義に則ってリモデリングに共するエネルギーを産生する細胞内小器官を真核生物の細胞内の構造にまで遡って探せば、細胞内の原核生物のミトコンドリアに辿りつきます。リモデリングが駄目になったのが病気で、病気の細胞レベルの原因がミトコンドリアの荒廃です。こうして生命とは何かを真正面から考えただけで、わけの解からなかった免疫病が、ある条件下で体のあちこちに起こる無害の腸内の常在性の微生物の細胞内感染症によることが歴然と明らかとなったのです。これまでステロイド等のでたらめ療法で何が何だか見当もつかなくなっていただけです。病人の体をまとまった一つの個体システムとして詳しく観察すれば、自ずからこれらの原因不明とされた病気が各組織や器官をつくっている細胞群の細胞内感染症であることがわかります。こうして病気を詳しく観察することからも逆に60兆箇のヒトの身体のしくみが明らかとなります。
 
今回で最終回と告知してしまいましたが、まだ続けることに致しましたので次回もご期待下さい!!

2017-10-06 11:04:49

正統免疫学への復帰