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正統免疫学への復帰 Part.21

正統免疫学への復帰 Part.21

正統免疫学への復帰 Part.21
破綻した「自己・非自己の免疫学(Pseudoscience)」を正す
 
③進化で知るからだのしくみ
 突然脳下垂体と副腎系が出て来てステロイドホルモンが全細胞のミトコンドリアを直接血流を介して支配していると言われても、腑に落ちないヒトが多いと思います。60年前にセリエがストレス学説をとなえた時から今日に至るまで、ステロイドホルモンが一体身体のどこにどう作用しているのかすら誰も知らないで闇雲に学説を信じ、闇雲に合成されたステロイドホルモンをわけの解からない免疫病に使って来たから世界中の免疫治療が大混乱に落ち入ってしまいました。
今ここで述べている「ステロイドホルモンの標的器官は全細胞のミトコンドリアである」という事は、世界ではじめて著者が解明したことです。それでこの治療医学に根ざした免疫学を「西原博士のミトコンドリア免疫学」と呼んでいるのです。脳下垂体と副腎とは、
一体何物なのでしょうか?「器官の本質を知ろうと思ったら、その由来をたずねよ」というのが形態進化学という学問を作った詩人で有名なゲーテのことばです。ここに哺乳動物に進化するネコザメの呼吸器官(エラ)の模式図とヒトの呼吸器官(顎顔面口腔・肺)の模式図を示します。脳下垂体と腎・副腎は、まぎれもなく鰓器(エラの器官)の一部に由来しています。原始脊椎動物のサメのエラ呼吸器(鰓腸)が腸管の中で最も大切なものです。これはヒトでも同じことで、10分から20分間呼吸が完璧に止まればサメもヒトも死んでしまいます。このエラ(鰓腸)が発生する最も最初の段階で、口と鼻腔の粘膜の一部(ラトゥケ嚢)から脳下垂体が脳の方にくぼんで落ち込み(陥凹して)、内臓脳の一部と合体して脳下垂体が出来ますが、これは脊椎動物の出発点の原索類(ホヤ)の段階からスタートします。
副腎と腎臓の原器もこの頃にスタートしますが、エラの中で発生し、やがて最も多量にエネルギー代謝の老廃物を排出する筋肉に沿って副腎と腎臓がととのい、腎と心臓がキュビエ管でつながります。哺乳動物の個体発生では副腎は鰓動脈の一部から発生しますが、これは頚洞や腰部動脈洞等と同じで上皮間葉相互作用のもとにホルモン産生器官として出来るのです。サメの時代のエラ孔には、それぞれ造血器と鰓弓軟骨があり、この軟骨は舌に集合している。舌筋がエラの呼吸筋肉で出来ていて顎を上下に開閉すると半開きの扇の如く舌筋がエラ孔を動かして呼吸する。鰓孔の周囲の鰓腺が造血器で、水中の酸素に接して未分化間葉細胞が赤血球に分化誘導される赤血球造血を行っている。

哺乳動物に進化するとこの造血巣の大半が喉の扁桃(五種類のワルダイエル扁桃輪)と胸腺と頸洞と肺に変容する。哺乳動物の喉には扁桃は萎縮していて存在しないがヒトのみに異常にワルダイエル扁桃リンパ輪が五種類発達している。これは600万年前頃にはじまったことばの習得と加熱食品の常用によって生じた構造的障害である。後鼻孔と気管の連続性が失われ、哺乳動物として最も重要な口腔・食道の食物の道から独立した気道の確保という哺乳動物の進化の掟が破綻したために生じたもので、加熱食品による口腔内細菌の扁桃リンパ造血器への感染の波及による扁桃肥大である。
腸管とその由来気管には、いたるところに腸扁桃組織が存在する。喉以外のものをGALTと呼ぶ。この扁桃リンパ器官は(腸管関連リンパ組織)パイエル板とも呼ばれるが、M細胞という袋状の細胞内に未分化間葉細胞(幹細胞)を多数抱えており腸管腔内にマイクロビーリーを出してここで黴菌やウィルスをつかまえるとこれを未分化間葉細胞内にわたす。受け取った細胞は、この取り込まれた黴菌やウィルスが引き金となって遺伝子発現が起り、白血球の顆粒球が分化誘導される。体温が高い時(37℃以上)は白血球はこの黴菌を消化するが、36℃以下では一切消化することなく、この黴菌を白血球が運び屋となって体のあちこちの器官の細胞にばらまく。
ばらまかれた細菌は様々な細胞内に取り込まれると、ミトコンドリアとともに細胞内に黴菌が共生するようになる。これが細胞内への腸内常在細菌の感染症である。こうなると感染した細胞内のミトコンドリアが働かなくなって細胞の働きが障害される。これが免疫病である。喉の扁桃の白血球造血器の感染は元々鰓器の造血器に由来するからキュビエの「器官の相関の原理」でまず脳下垂体と副腎に感染が及ぶ。ワルダイエルはヒトの喉の扁桃リンパ輪が原始脊椎動物のサメの鰓腺に由来することを発見した時にヒトに関して「すべての病的現象はここから始まる」と記している。

2017-11-28 11:33:25

正統免疫学への復帰