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正統免疫学への復帰 Part.29

正統免疫学への復帰 Part.29

正統免疫学への復帰 Part.29
破綻した「自己・非自己の免疫学(Pseudoscience)」を正す
 
4.正統免疫学の復活
1)生命現象の本質を探る
 メチニコフ、エールリッヒの基本に遡って正統免疫を復活させるには生命とは何かを正しく定義し、脊椎動物を定義し、哺乳動物を定義し免疫とは何かを定義して学問の手法に従って考察し生命科学を統一的に究明しなければならない。
生命の定義は「半透膜に境された水溶性の有機性のコロイドから成る個体が、太陽エネルギーと地球の重力作用(引力)と月の引力エネルギーの補助のもとに、自らエネルギー代謝(呼吸)を行い、これにより得られたエネルギーを用いて個体のパーツ又は個体全体をリモデリング(新旧交代)することによって、時間の作用で荒廃する細胞や個体の老化を克服するシステムである。この生命の反応の情報系の伝達システムは専ら遺伝子が担う。この定義では、自らエネルギー代謝を行わずに宿主のエネルギー代謝を使って増殖をするウイルスは不完全生命システムである。生命には二つのシステムがある。原核生物と真核生物、単細胞生物と多細胞の生物があり、さらに後者には植物と動物がある。これ等を比較することにより、脊椎動物の生命のしくみをよく理解することが出来る。生きものとは古くなってほころびた生体を細胞呼吸で得たエネルギーによって自ら新しくリモデリングして老化を克服するシステムである。多細胞性の脊椎動物は数兆から数十兆個の細胞から成り立っているが、この動物の生命も一粒一粒の細胞のエネルギー代謝(呼吸)で生ずるエネルギーによって支えられるリモデリングに依存している。脊椎動物の定義は「骨化の程度は異なるも骨性の皮歯と脊柱を持つ脊索動物」であり、その特徴は腸管呼吸を行うことである。他の動物種は皮膚呼吸を専らとする。脊椎動物の外呼吸器が鰓腸である。原始型でみる心臓と原始横隔膜(囲心腔底)を含む舌筋群(鰓弓に連なる鰓腸呼吸内臓筋)に所属して連動する鰓裂が外呼吸器で、両生類、硬骨魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類ではそれぞれ鰓と管状肺、鰓と管状の浮き袋、腹腔に連なる気嚢と肺および囲心腔内におさまった横隔膜を持つ肺に進化する。生命現象の本質は細胞呼吸すなわち細胞のエネルギー代謝にある。これがそこなわれると生命が危ういのである。高等動物の呼吸には外呼吸と内呼吸がある。外呼吸器は、外鼻から鼻腔・副鼻腔、内耳、咽頭、喉頭、気管、肺のすべてが外呼吸器であり、空気から血中に酸素を取り込む器官である。内呼吸が細胞レベルの呼吸のことであり、細胞内のエネルギー代謝のことで、糸粒体(ミトコンドリア)が専らこの働きを担う。従来の医学では、内呼吸の視点が殆ど欠落していたために、分子生物学が発達していたにもかかわらず、人体の健康や病気の細胞レベルの本態が殆ど解らなかったのである。臓器別医学で呼吸器科というのがあるが、肺の疾患を扱うというだけの意味で、内呼吸に関しては完璧に無知であった。肺臓自体が数兆個の細胞から成り、それぞれの細胞内で数百~数千の糸粒体が細胞呼吸を営んでいるのである。この肺臓の細胞内の糸粒体のエネルギー代謝が阻害された状態が肺炎や喘息や肺の疾患である。外呼吸器と60兆個の細胞内の糸粒体の内呼吸との関係はどうなっているのであろうか?外呼吸器の肺は生活媒体の水や空気から酸素を血中に取り込む鰓や肺の装置であり、内呼吸は60兆個の細胞内の糸粒体の呼吸のことであるから酸素が血液とその細胞(血球)によって全身の細胞にくまなく酸素や栄養を配達しなければ、内呼吸はうまくゆかない。前者と後者の仲を取り持つのが血液とその細胞の赤血球・白血球である。外呼吸は専ら酸素がその対象であり、これを吸収して炭酸ガスを排出する装置が呼吸器であるが、酸素だけでは細胞呼吸は出来ない。糸粒体のエネルギー代謝には水と酸素とすべてのミネラルとビタミンと必須アミノ酸と必須脂肪酸とブドウ糖を解糖してできるピルビン酸が備わってなければならない。これらを摂取する窓口が顎口腔である。鼻が酸素摂取の肺の窓口で、顎口腔が栄養のすべてを摂取する窓口で両者がともに細胞呼吸を支えているのである。つまり酸素が気体の栄養でこの取り込み口が呼吸器と呼ばれ、その他の栄養が消化管によって血中に取り込まれるのである。外呼吸の調節は、もっぱら間脳の内臓脳と延髄の自律神経で行われるが60兆個の全細胞内の糸粒体の内呼吸の調節装置はどのようになっているのであろうか。従来この事をきちんと認識して論ぜられたことが無かった。つまり哺乳動物の60兆個の細胞群が、まとまった一つの個体として行動する時に、いかなるシステムによっておびただしい数の細胞群の糸粒体が統一個体として制御されているのかという観点が欠落したまま、ばらばらに臓器別医学の部品の修理とその交換の移植手術が無秩序に行われていたのである。
 

2018-06-04 11:09:42

正統免疫学への復帰