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正統免疫学への復帰 Part.33

正統免疫学への復帰 Part.33

正統免疫学への復帰 Part.33
破綻した「自己・非自己の免疫学(Pseudoscience)」を正す
 
5)正統免疫学の復活
 今日世界中の文明国で困っている「自己免疫疾患」と呼ばれている「わけの分からない免疫病」が、実は四〇~五〇年前に成人では「日和見感染症」と呼ばれ、子どもでは「自家中毒症」と呼ばれていた疾患が慢性化して劇症化したものであるということを著者が最近、明らかにした。ちょうどこの四〇~五〇年間の治療医学とライフサイエンスの変遷とともに、私も臨床医学・基礎医学・ライフサイエンスの研究に携わってきた。この間に結核からサルコイドーシス・組織肉芽腫症へと疾患の流行も変化し、やがて日和見感染症と自家中毒症を経て、免疫病から難治性の疾患へと変遷してきた。難病が「自己免疫疾患」と呼ばれるようになったのは、ル・ドワランのウズラとヒヨコの胎児の組織の交換移植によるキメラの形成によって端緒が開かれた「自己・非自己の免疫学」ができてからである。この免疫系は、移植医学における組織(先天)免疫系だけの問題であるから、一般の病気とは無縁のものである。それを無理やりに病気に当てはめたために、白血球が反乱を起こして自分の細胞を攻撃するなどと妄想したのであった。
 この五〇年で劇的に医学を変えたのが抗生物質による感染症の克服とセリエのストレス
学説によるステロイド療法の確立と分子生物学の樹立である。約四〇年前に私は細胞内に共生している細胞内小器官の糸粒体が高等動物の生命の鍵を握るに違いないと考え、「細胞分化に関する分子生物学的研究」として酵母を用いて糸粒体の突然変異の発生を分子生物学の手法により研究した。糸粒体のタンパク質合成系を抗生物質で阻害すると、細胞呼吸が止まるが変異は発生せず、核の細胞質タンパク質合成系を阻害すると糸粒体の突然変異が高率に発生することを、この研究で明らかにし、これをまとめて学位論文とした。その後は臨床医学に復帰し、顎・口腔疾患を窓口として白血病からうつ病、統合失調から子宮内膜症、夜尿症、網膜症、心筋症、リウマチなど、あらゆる疾患に取り組んだ。
 私の治療医学を考える基本は、「原因がなければ病気は起きない」というものである。自己・非自己の免疫学が隆盛期を迎えたころ、生体力学刺激を活用して歯根膜とともに骨髄造血巣をハイブリッド型に誘導する人工歯根と、筋肉内で造骨と造血を誘導する人工骨髄造血器を世界に先駆けて開発した。これにより脊椎動物の進化と免疫系の発生が重力作用に基づいた生体力学エネルギーによることを明示し、実験進化学の手法を確立し短期的にことごとくこれらのことを検証した。そしてこの脊椎動物の発生・分化と進化には重力・力学作用と糸粒体による細胞呼吸のエネルギー代謝が主導的な役割を果たすことを思考研究により明示した。この研究から得られた成果を「わけの分からない免疫病」発症の現象系に当てはめると、四〇~五〇年前に流行っていた自分ののどや口中や腸内の無害の黴菌が、ある条件下で簡単に腸扁桃(鼻・のど・胃腸・肺・膣にある) のM細胞から吸収されるために起こる日和見感染症や子どもの自家中毒症の劇症化したものであることが明らかになったのである。
 

2018-08-24 15:48:49

正統免疫学への復帰